10代の激しい運動で起こる「腰椎分離症・すべり症」
私は小学生の時のバレエ(踊る方)と、中学生の時の陸上部での激しい運動のせいか
「腰椎分離症(すべり症)」という腰の疲労骨折になってしまいました。
バレエや体操ってかなり体を反ったりしますから、見るからに腰を痛めそうではあるんですが…(;’∀’)
実際にいつから痛かったかはっきりは覚えていないのですが
中学生のころには痛みが結構ありました。
でも先輩で腰を押さえながら走っていた人もいたし、「腰が痛いなんて普通なことだ」と思っていて我慢してしまっていたため、結果的に放置してしまいました。
高校生になって「病院いってレントゲン撮ってこい」と顧問に言われたときには
「第4・第5の腰椎分離症(すべり症)」といわれ、発症から時間も経っていたこともありもう「付き合っていくしかない」状態でした。
腰椎分離症・すべり症とは
ぐねぐね~っと体の真ん中を通っている背骨は
首・胸・腰・お尻と分かれており、この図のように下の方に5個の「腰椎」と呼ばれる骨があります。
この骨の後ろの方の「椎弓」という部分にヒビが入ってしまうことを「腰椎分離症」といいます。
赤い線の部分が割れて、骨自体が前にズレてきてしまうことを「腰椎すべり症」といいます。
1度の怪我ではなく、繰り返しの動作でだんだん起こる「疲労骨折」です。
特に後ろに体を反らす動作で痛みが出やすく、骨を触るとデコボコしていたり痛みがある場合も。
腰の部分に鈍痛や疲労感があります。
坐骨神経症状(足先のほうまでのしびれなど)が起こる場合もあります。
どんな人がなりやすい?
激しい運動をしている特に中学生くらいの10代のスポーツ選手、
とくにジャンプや腰を回旋(ひねる)運動をするもの、
体操・バスケットボール・バレーボール・野球・重量挙げ…などいろいろなスポーツでおこりすいです。
大人になって発症する場合もあります。
予防や治療法は?
予防のためには、体幹の(腹筋や背筋など)の筋力強化、股関節や太もものストレッチなどで柔軟性を高めておくこと等があげられます。
痛みがある時にはコルセットを使用するのも有効です。
治療は基本的には安静・固定で骨がくっつくのを待ちます。
歩行障害がある場合には手術をすることも。
痛みがないからといって動いてしまうとなかなかくっつかずそのままになってしまうこともあります。
しっかり治すためには早期発見・早期治療が重要ですので、痛みが出て腰椎分離症・すべり症が疑われるときはまず整形外科に行って画像診断などでみてもらいましょう。
鍼灸やマッサージ腰椎分離症・すべり症には有効?
鍼灸マッサージで負担のかかっている腰周辺・下肢などの関連部位の強い緊張をとり、柔軟性・血流を改善することで、痛みを緩和したり予防することができます。
私自身、腰椎分離症になってからはずっと鍼灸やマッサージなどの治療を受けてスポーツを続けてきました。
(ちなみに病態を知らない人が揉んだりすると、骨に触られることがあったり、正直めちゃくちゃ痛いですし悪化しかねませんので注意してください。)
当院では、国家資格保有者が施術を行います。
日常生活を送る上ではもちろん、スポーツをする上での負担や痛みを軽減し、しっかりと体のケアをしていきましょう。