鍼灸師ですが、鍼を受けるのが苦手でした。

鍼を打たれるのがめちゃくちゃ苦手でした。

「何言ってるんだ」と思われるかもしれませんが。
鍼を受けるのにものすごい気合が必要だった時期があります。

「痛い」と訴えても鍼を抜いてもらえなかった

私が鍼治療を受け始めたのは中学3年くらいだったかな?と思います。
陸上部で激しいトレーニングもあり怪我が多く、一足早く卒業した中学の先輩に「ここいってごらん」ととある接骨院を紹介されました。

最初は少し抵抗はあったものの、先輩や同世代の子たちも普通に受けていたので、あまり深く気にせずに受けるに至ったと思います。
そのうちに、中学~高校3年までは、最低でも週1、多いと週4とかで通ってたと思います。
その都度色々な怪我や故障もありましたが、それとは別に常に腰の痛み(怪我)があって、ずっと治療しながらどうにか走り続けていました。
自分の感覚としても鍼治療は必須でした。
時には足の裏(慣れていても痛みを感じやすいのでそうそう勧めません笑)にも平気で打たれていました。

そこの接骨院は近隣の運動部の学生や色々なスポーツ選手がきたりしていて、すごく忙しい院でした。
高校のいつだかだったと思いますが、ある時いつもの担当の先生ではない先生に鍼をしてもらったのですが、あたりどころが悪かったのか、打った瞬間とその後に少し続く痛みがありました。
「痛いから抜いてほしい」と訴えましたが、「我慢して!」と一蹴されてしまい、我慢するしかありませんでした。
今考えてもあの時の意図はわかりませんが、その日を境に「鍼…嫌だなあ…」と少しずつ思うようになりました。

「鍼が来る」と思うと体が硬直してしまう。

その後も、「あの時がたまたま痛かっただけ。今日は大丈夫。」と思って受け続けましたが、鍼管という鍼を打つ時に使用する筒が体に当たるだけで、力が入ってしまうようになりました。
力が入った状態で打てば、当たり前に痛いです。
その後はもう悪循環。
以前やってもらってた先生や、どんなに上手な先生にやってもらっても、もう体がそんな状態なので「鍼=辛い」の構図の出来上がり
それから大学4年まで同じ接骨院に週1ペースで通い続け、鍼も「必要なものだから」受け続けましたが、すごく気合いのいる作業となってしまいました。

幸い私の場合、鍼の辛さよりも信頼が勝っていましたので、通い続けましたが、よほど必要でなければ通わなくなっていたか、通ったとしても鍼を拒否するかの二択だったと思います。

専門学校での避けられない実技の時間

効果は感じていたし自分自身その職を前から目指しており、資格は取りたい気持ちはありましたのでそんな状態でしたが専門学校へ入学。
でも専門学校は、当たり前ですが実技の時間があります。

最初のうちは「刺鍼練習台」というスポンジのようなプラスチックのような、鍼を打つための練習道具を使って練習をします。

ですが、1年生のわりと早い段階で、まずは自分の足を使って練習をします。
この時、尋常じゃない汗と動悸でしたが、「無理しなくていい、どうしてもだめな人は言ってください」という先生だったので、その日の体調や様子をみながらやらせてくれました。

そのうちにペアを組んで生徒同士で鍼を打つようになります。
当然、最初はみんな下手なので、地獄ですよね(笑)
もう、断固拒否状態でした。
すると、先生とペアを組ませてくれて無理に打たれなくても良い状況を作ってくださったり、3人組にするなどの対応をしてくださったおかげで、それ以上の苦手意識はなくなりました。
良い先生に当たったんだと思います。

とはいえ2年生以降になるとそうも言ってられず、ペアを組むなんて当たり前、
テストもペアだし、電気もガンガンかける。
最初はかなり困りましたが、このころになると生徒も上達しているのもありますが、やる人やる人に「私は打たれるのが苦手なので無理と言ったらすぐ抜いてください」と言って回り、みんなすごく慎重にやってくれたのもあって、だんだんとそこまで気合いは必要なくなっていきました。
とんだ迷惑なクラスメイトだとは思いますが、あの時協力してくれたみなさんに本当に感謝です( ;∀;)

記憶として蘇ることはありますが、あの時のような「鍼管が当たっただけで体が硬直」のようなことはなくなり、今では自分でもガンガン打っています。
調子が良くない時や運動し過ぎた時、「やばい」と感じた時には(人には勧めないけど)足の裏にでさえ打つこともあります(笑)

ただ、今でも打たれるときはなるべく「息を吐く」をわざと実践しています。
痛みを感じづらいので。

…ということは鍼は痛いの?

今までの文章で、じゃあ痛いんじゃん!と思わせてしまったかもしれませんが、そういうわけではありません、
基本的には痛みはほとんどありません
ただ、痛みを感じることもあります。
考えられる状況としては

◆力が入っている(脱力できていない)
◆筋肉の凝っているところに当たったときの「響き」を「痛み」「嫌な感じ」と感じる方もいる(この感覚がたまらなく好きという方もいます)
◆施術者の腕(おそるおそるやるとかえって打つ瞬間に痛みが出やすい場合も)
◆毛穴に当たってしまった(正直運)
◆鍼が入っている状態で動いてしまった(力が入ってしまった)

こんなところです。
わざと痛い方法でやる院もあるようですが、Aquaでは基本的に痛みをわざと感じさせることはありません
ですので、少しでも「あ、いやだな」とか「痛いな」と思ったら、すぐに教えてください
打ち直したり、様子をみて施術を変えたり対応いたします。

一度苦手意識がつくとリセットするのは難しい

食べ物とかでもありませんか?
あのときたまたま食べたアレがすごく苦手だったのでもう食べたくない!
周りからは「もったいないよ、あんなにおいしいものを」と言われる。
それでもよほどのきっかけがないと、なかなか食べよう!とはなりづらいですよね。
何かのきっかけで食べたとしたら、意外と平気だった、ということもある。
それと似ていると思います。

私自身が一度「鍼が苦手」状態になっているので、怖がる方や拒否される方の気持ちはよくわかります。
まだ受けたことがない方だと意外と「なんだこんなもんか」で済んだりしますが、一度受けたことがあって拒否される方の場合、なんらかの「苦手な記憶」があると思います。
無理に強行してもより苦手になるだけです。
当院で「無理に勧めません」と言っているのはそのためです。

信頼関係も大事

施術を受けるときって、正直施術者に対する信頼がおけるかどうかもかなり影響してきます。
まったく同じ内容の施術を受けたとしても、信頼できる先生とそうでない先生からでは、満足感や実際の効果が違うことすらあります。
ですので、施術内容ももちろんですが、「この人なら信頼できる」という先生を見つけて、納得のいく施術を受けられるのが一番だと思います。

当院の場合、無理に施術内容を強制しないことはもちろんですが、もし何度か受けてみて「この人がやるならこのメニューも受けてみようかな」と思った場合などは、柔軟に対応いたしますので、遠慮なくご相談くださいね。

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