ジャパンクラシックパワーに出場してきました

パワーリフティングの全日本大会にあたる
「ジャパンクラシックパワー」に出場してきました!
(その影響で数日お休みをいただきご迷惑おかけした皆様申し訳ありません…!ありがとうございました!)

今回は会場が沖永良部島(鹿児島県の離島で、どちらかというと沖縄のほうが近い)ということで、めちゃめちゃ遠かったですが
出場に至る経緯は色々あるんですが、こんな機会でもないと行くこともないだろうということで思い切って出場することにしました。

めちゃくちゃ悩んだエントリー

この大会は「参加標準記録」という、出場するための資格が決まっていて、その標準記録は昨年5月の新人戦で63kg級・10月の大会で69kg級でとることができました。
とくに5月の新人戦はこの標準記録をどうしてもとりたくてめちゃめちゃ頑張った大会でした。

今回エントリーが1月末だったのですが、
11月に痛みが出た場所があり練習を少し抑えていたところ、
追い打ちで12月中旬に歩けないほどのけがをしてしまい(パワー関係ないところでですがw)、
やっと練習再開できたのが1月後半というところでした。

11月に今のジムに入ったこともあり練習環境はめちゃくちゃ良く変わっていたのですが、
あまりにも練習できていない状態で出場して恥をかきたくないとか、情けない・みっともない思いをしたくないとか、ジムに迷惑をかけたくないとか、
そもそも出場資格の標準記録すら下回る結果になった場合大会の価値をさげてしまうんじゃないかとか、
「あいつデビュー戦から全然記録伸びてないな」と思われたくないなとか、
そんなことをめちゃくちゃ考えてエントリーすらためらっていて一時は今回はやめておこうと思いました。

でも、そう考えているうちに5月の新人戦(デビュー戦)の時のことを思い出して、じゃああの時なんのために頑張ったんだろう、これに出るためじゃなかったのか…と考えるとだんだん虚しくなってきて、
「いい順位もいい記録もなにも狙える状態ではないけど、あの時の頑張りを救ってあげたい」と思って
どんなにひどい記録になっても、どんなにみっともない姿を晒すことになってしまっても、とにかく出ようじゃないかと覚悟を決めてエントリーすることにしました。

また、パワーをやっているうちにやっぱり陸上競技の方をもう一度やりたいという気持ちも出てきて、
そうなると大幅な減量が必要になることから、階級も定まらなくなるだろうししばらくパワーの大会には出づらいなあと思っているうちに
「このままだとフェードアウトしてもう二度とパワーの大会に出なくなってしまうかも」と思った影響もありました。

2階級の資格を持っていましたが、この先減量していくことを考えて63kg級でのエントリーにしました。

週1のトレーニングで「どこまで戻るか」

もともとは週2程度でトレーニングしていましたが、
今回練習を再開できた1月後半には怪我開けでもあるうえに陸上競技のトレーニングも少しずつ再開していたことから、
「ただでさえめちゃくちゃ怪我しやすいのに今フルスロットルでやったら絶対また壊れる」という考えから、
かなり無茶かもしれないけど週1回のトレーニングでどこまで戻すことができるか、自分なりにめちゃくちゃ考えました。
やっている中で、正直トータル250kgくらいが限界かもしれないと思ったりもしました。

当日の重量選択について

試合10日ほど前に最終練習をおこなったところ、どうにか
スクワット102.5~105kg
ベンチプレス52.5~55kg
デッドリフト120~125g がみえてきました。

最終練習を見てくださったジムのコーチの方にアドバイスをいただき、
スクワット ①85kg ②95kg ③102.5or105kg
ベンチプレス ①45kg ②50kg ②52.5kg
デッドリフト ①100kg ②110kg ③120or122.5kgor125kg
という予定になりました。

自己ベストはスクワット107.5kg・ベンチプレス57.5kg・デッドリフト122.5kgなので、スクワットとベンチプレスは結構落ちてしまいますが、状態的にはこのくらいでした。
デッドリフトに関してはまさかの最終的に自己ベスト狙えるところまで戻せたのは自分が一番びっくりしましたw

当日到着が早すぎる問題

「スムーズにつけるかわからないし、検量の1時間前くらいに会場につけるようにしよう」と思って会場に行ったら
まさかのおそらく選手の中では1番乗り?で会場が開いてないw

他の選手が入り口前で待ちぼうけしているのを見て、あーやっぱりまだ入れないのかと思いつつ車でしばし待機。
結局コスチュームチェックは少し早めに始めてくださったので助かりました。

このスタンプを初めて押されて、オ~全日本っぽい!となる。
それから入場時に液体チョーク?などをいただきました!

海の見えるアップ場・かわいいステージ

もう最高でしかないですよね。
「ベーベキューでもしながら1日やってたいね~」なんて話しながらアップしてました。

めちゃくちゃ素敵な会場です。

検量軽すぎた問題

63kg級にエントリーでしたが前日のご当地グルメもしっかり味わいたいと思って体重には少し余裕を持たせていったのですがw、
まさかの60.3kg。軽すぎた。
検量してくださった役員の方に「もったいない!」と言われてしまう。
その通りです…w
もっと前日気になるものたくさん食べればよかった!

いまだに慣れないアップの時間管理

もともとせっかちで心配性なので早めすぎる行動をとりがちなんですが、どうしてもこの当日アップに関してが慣れない…
セコンドの方に「もういいですか?まだですかね?」「まだゆっくりしててください」と何度もたしなめられる。
大会自体3回目とかでしたけどいまだにソワソワしてしまう。

それにしてもジム所属ってアップがめちゃくちゃやりやすいですね…
精神的疲労が個人参加とは全然違いました。
ありがたきジムの方々のご協力…

①スクワット

スクワットは第1試技はまさかの赤1つもらってしまう。
なんか無意識につぶれる恐怖でしゃがめなくなってたっぽい。
スクワットで深さとられたのは初めてで結構動揺しました。

それと担ぎがめちゃくちゃ重くて、セコンドの方に担ぎのアドバイスをいただいたうえで、第2予定の95kgより少し下げの92.5kgをすすめられたので確実にとるためにさげる選択をしました。

担いだらまさかの左右の重さが違うww
でもその時は「まさか運営の方が間違えるわけないし、自分の平衡感覚が狂ったのかな」と思って必死にずらして修正。
赤1つついてしまうものの成功。
終わってから確認してみたらやっぱり左右のプレートの数が違うwww

「あの、なんか左右で重さ違いました…」っていったら
「成功試技だからそのまま成功でもいいしやり直しでもいいし選べるよ」と言われたので「じゃあ成功で!」と即答。
あとで動画見たら超斜めでした。うける。

第3は102.5か105kgと決めていたので、102.5kgを選択。
あげられたのですが、深さで赤3つで失敗試技となってしまいました。
なんかここはよくわかんないけど「いつのまにかしゃがめなくなってた」ってかんじでしかなくて今後の課題ですね。
今まで深さは深すぎるくらいでやってたので、なんでこうなったかよくわからないw
(浅めの自覚はあったので文句はない)

ということで記録は92.5kg。

②ベンチプレス

第1は問題なく成功でしたが、セコンドの方に寝る位置のアドバイスなどをもらって少し修正。
第2も問題なかったが「下ろしが爆速」といわれてちょっと笑う。
第3も成功、ただ赤1つついたのがなんでついたのかがわからずでした。

結構あがりがギリなかんじがしたので、重量選択はこれでよかったと思います。

結果は52.5kg。

③デットリフト

第1の100kgは問題なく成功、おろしもこれでもかってくらい丁寧におろしてみました。
第2が迷って、第3で自己ベストチャレンジ(125kg)したいけどどうしようという相談をセコンドの方にしたところ、じゃあ115kgにしようとなり第2は115kg。
これが思ったよりも軽くあがったのでちょっと嬉しい。
第3はもう何があっても125kgということで挑戦してみました。
無事125kg成功し、自己ベスト更新することができました!

唯一、1種目だけでしたが自己ベストが出せて安心したというか、なんか一気に力が抜けて
ステージ降りる前からボロボロ泣いてしまいましたw

他の出場者に比べて持ち記録ももともとよくないうえに、記録すら狙える状態じゃなく出場してしまって、
こんな状態でこんなところにいてごめんなさいとずっと思いながら過ごしていたので
唯一自己ベストが出せたことでここにいる意味があったかもしれないと思えたことと、
ほんの少しだけ自信が持てたというか、ここにいてもいいのかなと思えたりで、なんかよくわからない感情で
まだ試技控えてる方がたくさんいるのにめっちゃ泣いちゃっててごめんなさい状態でした。

トータルの結果

スクワット 92.5kg(PB-15kg)
ベンチプレス 52.5kg(PB-5kg)
デッドリフト 125kg(PB+2.5kg)

Total 270kg(PB-15kg)
で5位という結果でした!

今回ジム所属で初めて出場させてもらいまして
セコンドついてくださったのがオーナーの方だったのですが、実はこの大会が初めましてでしたw
それなのにめちゃくちゃ的確過ぎるアドバイスなどをくださり、とても心強かったです。
同じグループに同じジムの方がほかにも3人いてとても心強かったし勉強になったし、とても楽しかったです。
もちろんほかの出場者の皆様もですが、めちゃくちゃ刺激をいただきました!

もし次があるならば、色んな意味でもう少し頑張りたい。
あと大会の記念Tシャツめっちゃ好みです。

今後のことはまだ考え中で今はとにかく疲労抜きに徹しているところですが
やはり出ると勉強になること、感じること、考えることが山ほどあって
「出ないとわからないことがある」というのはこういうことだなあとしみじみ感じているところです。
色々思うところがあったり迷ったりもしましたが、今は出てよかったなと思っています。

こんな大変な時期にも関わらず、大会を開催してくださった関係者の方々・協力していただいた方々には本当に感謝です。
とりあえず大会のことを振り返ってみましたが、沖永良部島の色々はまた別で書きたいと思います!

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